あおいろのひとりごと

BackstreetboysとBrian Littrell

隠れた名曲

Greatest Hitsを含めるとBackstreet boysの通算6枚目のアルバムとなるNever Gone。良曲揃いの素晴らしいラインナップのうちの一つ、 " Siberia " について。

 

BSBの曲で何が好きか聞かれたら、ひとつには絞れないけど確実に選抜組には入る一曲。

シングルでもないのに何気に毎年どこかで歌われてるところに特別感を感じる。例えばSound Checkやクルーズ。セトリ入りはNever Goneのときだけで、ツアーや単発ライブで歌うことはないのにSCやクルーズでは頻繁に歌われるファンだけがよく知る曲。特にクルーズではほぼ毎回歌われてるのがすごいなあと思う…。クルーズの客はファンクラブメンバーだけだし、メンバーも一般受けより自分達やファンが好きな曲を選んでる感があるから、クルーズで歌われるのはすごく意味がある気がする。実際、特にAJやKevin、たまにBrianもSiberiaが好きだって言ってて。NickとHowieも思い入れがあるみたい。だからこそ、公のツアーやライブではなくSCやクルーズで大事に大事に歌ってる曲なのかな。そういう点で、BSBの曲の中では特別な存在に思える一曲。もう一度言うけどシングル曲じゃないし、たまに特別だよって言ってツアー中の一公演でのみ歌ってくれることはあるけど(このときとか → https://youtu.be/VVs7BbAQChQ ) 基本的にツアーでは歌われてないからきっとコアなファン以外は知らないはず。好きな曲っていったらだいたいメジャーな曲を挙げるだろうし…でも知ってる人は知ってる隠れた名曲といったところでしょうか…

 

さてSiberiaの魅力について語りたい…!

まずイントロから良い。本当に、名前の通りシベリアって感じ。アジアな雰囲気もある。こういう始まり方って珍しいからシャッフルして聴いてるときにこのイントロが聴こえてくると おお…!!ってなる(笑)とにかくイントロがハイセンス!

そしてBrianの歌い出し。これがまた、彼の歌声に合ってるんだ…普段はシャウトやフェイクでロングハイトーン(大好き)を担当することが多いBrianの隠れた得意技、深みのある低音ボイスを余すところなく駆使した神パートすぎるAメロ……Aメロにしては長めで、単調なリズムに合わせてほぼアカペラ調に進んでいく静かな序盤。歌詞の切なさに合った歌い方がたまらんです。

そのままサビへ進むとなんとBrianが引き続きソロ。実際に披露するときは4人がコーラスに入る。2016年のクルーズでは1番のサビはBrianとNickのみ。CDではAメロから1番のサビ終わりまでずっと一人で繋ぎます。アルバムIn A World Like Thisより前は全てプロデューサーが歌割りを決めていたらしいから、(ただし曲としてのシングルカット" In A World Like This "はMax Martinがすべてプロデュース) この判断は思い切ってるなあと…きっとサビ終わりまで一人で歌わせた方が世界観が崩れず上手くまとまると考えたのでは。すごい大抜擢……そしてこれが良い。流れを壊さず絶妙な聴かせ方でサビまで連れていってくれる。

 

次にBメロを引き継ぐのはAJ。なんかすごくしっくりくるというかバランスが良い2人。SiberiaのBメロではAJが柔らかに感情を乗せてくる。サビ前のパワフルな一声はいいアクセントになってる気がする。

2番のサビは全員で。リードを中心に抜群のハーモニーでしっかり盛り上げる。

サビ終わりCメロ序盤は一気に加速!高音パートが頑張る。低音パートもとてつもなくいい味を出していて最高。Brianはお決まりのフェイクパートで、ロングハイトーンで綺麗にハモってる。そのままCメロ終盤Brianソロ。この曲の中で1番静かな部分。音楽もほぼなくなり切ない歌詞が静かに響く。そして最後の大サビで大爆発…!ドカンとめちゃくちゃ盛り上がる。AJ、Nick、Brianがフェイク合戦。これはなかなか貴重で聴いてて楽しい。最後の最後、またもやBrianがロングハイトーンでフェイクしてて、好きだなあって思う。さすがKing of B4(フェイクのときに出ると綺麗なB4という高さのキーの王者)と呼ばれるだけある…

曲がフェードアウトしていく中で繰り返されるKevinの "Siberia〜♪ Siberia〜♪" が心地良く、ああ、いい曲だったと改めて感じさせてくれる。

 

最初から最後まで、一貫して聴き入らせてくれるSiberiaは間違いなく名曲だと思う。

 とにかくセンスがいい!クオリティーが高い!

メンバー自身が気に入って大事に歌い続けてるのも分かる気がする。

そういう曲があるっていうのも、グループの強みになるなあと思うのでした…